人事管理エクスプレス

失業率と雇用動向予測

Blue Chipのパネル構成である約50名のエコノミストを対象に行ったサーベイによると、2010年の第一四半期が失業率のピークで10.3%前後と見ていることが明らかになった。一方、高い数字を出した10名の平均は10.5%、低い数字を出した10名の平均は10.2%であった。

また、79.2%が今年の第一四半期に失業率がピークに達すると、14.6%が第二四半期4.2%が第三四半期と回答しており、第四四半期は皆無であった。しかし2%がピークは2011年の第一四半期以降と回答している。

サーベイは1月8日の労働省統計局の発表より前に収集されたものであることを特記しており、1月8日に発表された労働省の統計では、8万5000件の仕事数が削減されたが、失業率は10%という結果であった。

サーベイはまた月次の平均雇用動向の予測についても訊ねており、全平均では10万8900件の増加高い数字10名の平均は17万3200件、低い数字の10名の平均は3万8500件という結果であった。

 

 

失業保険の申請は全体的に減少傾向

米国労働省は、2010年1月の第1週(1月3日~9日)の新規失業保険申請件数は季節調整済みで1万1000件増加し、44万4000件となったことを発表した。

2010年最初の週において増加はしているものの、過去4週間の平均申請件数は44万9750件となっており全体としては減少傾向にあることが明らかになっている。

また新規申請ではない継続件数についても減少傾向となっており、1月2日の週(2008年12月27日~2010年1月2日)において459万6000件で、前週の480万7000件から21万1000件の減少となっている。

 

 

労働法違反は拡大

UCLAが行なった労働と雇用のレポート、「Wage Theft and Workplace Violations in Los Angeles:The Failure of
Employment and Labor Law for Low-Wage Workers」
によると、特に低賃金労働者への、最低賃金、残業代、タイムカード押印後の業務、休憩・食事時間などの違反が多いことが明らかになった。
その他、支払いの遅延、チップのごまかし、報復措置などもあり、全ての違反数においてLos AngelesはNew YorkやChicagoより多いことが判明している。

レポートはLos Angeles Countyで働く1815名の労働者を対象にインタビュー形式で実施、同様のサーベイをChicagoとNew Yorkでも行なった。インタビューについては一般のサーベイではカウントされない書類不備や弱点を持つ労働者も含まれている。

このレポートの著者は、UCLAの社会学教授Ruth MilkmanとAna Luz Gonzalez、そしてVictor Narro.の3名。

下記はその概要

 

30%のの労働者の賃金は最低賃金以下でNew Yorkよりも高い。

63.3%の労働者の時給は最低賃金より1ドル以上低い。

●調査時において21.3%が前週に40時間以上働いていると回答。そのうちの約8割に近い79.2%が残業代は受け取っていないと回答している。また彼らの平均の残業時間は10時間であった。

●約5人に1人にあたる17.6%が決められた就業時間の前後にも仕事をした経験があるが、そのうちの71.2%はそれに対する賃金の支給を受けていない。

●全体の89.6%が食事時間をとる権利があるにもかかわらず、そのうちの80.3%が食事時間を満足に取ることが出来ない経験をしている。

●Californiaの雇用主は賃金についての明細書を労働者に提供しなければならないと定められているが、63.6%が書面は受領していないと回答している。

●全体の14.7%が苦情の申し立てをしたことがあり、そのうちの47.7%が上司や会社から報復措置を受けたkとがあると回答している。

これらの違反行為についてレポートは、米国の雇用・労働法はこれあらの労働者についても保護されるような改善措置を構築すべきであると述べている

 

 

2009年に削減した給与を払い戻し

Briggs & Strattonは2009年に削減した賃金については従業員に弁済することを発表した。

同社によると、2009年の7月1日から12月31日まで、一時的に削減した賃金の75%を払い戻すというもの。同社は2009年の半ばに給与を10%削減、401Kの会社負担分を一時停止した。

President/ CEOのTodd Teskeは、「春のシーズンの動向を見極める必要性はあるが、残りの25%の払い戻しが出来るかどうかの決定を視野に入れている」とコメント。
またサラリーの従業員、オフィサー、エグゼクティブは削減額の100%を払い戻される。

また同社は、削減した賃金の払い戻しとともに401Kの会社負担分についても元に戻すことも発表した。
Briggs & Stratton CorporationはMilwaukee州に本拠を置き、アウトドア用の機器のガソリンエンジンを生産している。

 

 

2009年の差別訴訟

米国雇用機会均等委員会(EEOC―Equal Employment Opportunity Commission)は2009年の差別訴訟の受領件数が9万3277件であったことを発表した。これは2008年に続いてEEOCの歴史上2番目に高い数字であった。

全体の件数のうち、8万5980件が民間企業に対して提訴されたもので、人種、年齢によるものが依然として高いものの、障害者差別そして報復措置による提訴が著しく増加、さらに国籍や宗教によるものも増加傾向にある。

全体的には過去10年間と同様で、2009年で最も多かったのは人種差別(36%)、報復措置(36%)、性差別(30%)という結果であった。

これの訴訟において企業が支払った金額はと言えば、EEOCが単独で取得した金額は3億7600万ドル、この金額は民事裁判、和解、個別の訴訟や公判による金額、さらに訴訟に対する弁護費用は含まれていない。

EEOCは、差別の苦情を直接取り扱うマネージャーやスーパーバイザーなど、企業内のトレーニングは必須であると警鐘を鳴らす。また全ての発生した問題に対する人事部の早急な調査、対処も必須であると協調する。

 

 

Martin Luther King Day

BNAの直近のサーべイ結果によると、今年の1月18日のMartin Luther King Dayを祝日とした企業は約10社に3社で28%であった。

この比率は2008年の31%、2007年、2006年の共に31%からは多少減少しているものの、30%台になったのは2003年が始めてで、調査を開始した20年数前の1986年の24%と比較すると増加してきている。

過去の統計では、Martin Luther King Dayを祝日としている内訳は、製造業の2%、非製造業の22%、非営利企業や団体の54%という数字が示すように、営利企業というよりは非営利企業や団体が圧倒的な比率となっている。

今回のサーベイはオンラインで行い315社からの回答があり、78%が従業員1000人以下、22%が1000人以上の企業・団体であった。

 

 

 

 

(Q) & (A) 昇格と学位

(Q)あるポジションに就いている従業員の昇格について、当社ではそのポジションは学位を必要と定めている。しかし該当の従業員には学位がないため、それを理由に昇格を拒否できるか?

(A)一般的には、ポジションに必要な学位を定めることやそれに基づいた昇格の是非は雇用主が決定することができる。
一方、学位のない従業員のパフォ-マンスが良い場合、学位の必要性が問われる可能性がある。そして会社が学位に基づいて昇格を拒否した場合、差別として苦情の提出もありうる。
しかしながら昇格の拒否について保護されるクラス(人種、宗教、性別、年齢、40歳以上、その他)を除いては連邦法で定められているものはない。

学位の必要性については、ポジション、職務内容が学位を必要とするに適正かどうかであり(BFOQ)、それが不適切であれば従業員は「公民権第Ⅶ章」、あるいは州の差別禁止法などに基づいた苦情を提出する可能性もある。

したがい雇用主はJob Description(職務内容指示書)の詳細について毎年の見直しをすべきである。
従業員の昇格を拒否した場合、差別の苦情が出されるかもしれないという懸念がある場合には、連邦および州の定める条例を遵守しているかどうか専門家に確認することを薦める。

 

 

レイオフされた従業員の訴訟

Californiaの労働局長Angela Bradstreetは、保険会社がレイオフした従業員に対し適正な支払いがされなかったとして集団訴訟となっていた件について、633名のレイオフされた従業員に総額429万ドルが支払われる和解が成立したと発表した。

今回の和解で賃金、経費、コミッションその他、彼らがレイオフされた際に支払いがなされなかったもので、全体の約92%が回収された形となった。
Angela Bradstreetは、「今回のケースは法律で定められている、従業員への適正な事前通知、最終賃金を支払うことなく会社側が一方的に閉鎖したためで、約400万ドルの未払い賃金の回収は我々にとっても大変重要な裁判であった」とコメント。

Californiaの労働局は産業関連部の一部で、従業員に適正な賃金が支払われるよう保護、監視を目的としており、John C. Duncanは、「我々は法的遵守を基本に、適正な賃金が支払われない場合には最善の努力をもって回収することが最優先課題である」とコメントしている。

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