人事管理エクスプレス 8月21日発行 Vol. 272 (2009年度版)
失業保険申請は予測に反して増加
8月15日(土)の週の新規失業保険申請件数は予測に反し前週より増加、過去70年間で最悪のリセッションで回復の兆しが見えにくい現状の不安を更に煽る結果となった。
労働省は、8月の15日(土)の週の季節調整済みの申請件数57万6000件で前週の56万1000権を1万5000件上回ったと発表した。
Pittsburgh.のFederated Investors 、Linda Duesselは、「申請件数は60万件以下で推移することを期待している。申請件数が50万件を下回った時、経済の回復基調に乗ったと言える」とコメント。
2009年度新卒採用
Society for Human Resource Management (SHRM)の調査によると、2009年度大卒の採用状況は2008年度と比較して減少しているものの、現状の労働市場を考えると特に懸念するほどのものではないという。
調査レポート「The Hiring of 2009 Graduates During the Economic Downturn」では、2009年度の第二四半期において大卒の採用を行なった企業は39%で、2008年度の43%からは減少している。また大学院生の採用を見合わせた企業も2009年度が22%で、2008年度の28%から減少している。
製造業の2010年昇給予測は多少増加
Compdata Surveysの「Compensation Data Manufacturing 2009」によると、2009年の製造業の昇給率は1.9%であったが、2010年の予測は2.5%と増加に転じることが明らかになった。
一方Watson Wyattが調査した全業種の2010年の平均予測昇給は3.0%という結果であった。
Compdata Surveysの Marketing Programs Manager、Amy Kaminskiは、「現状の昇給予算は多くの企業で停滞しており、また経済状況によるプレッシャーが更なる負担となっている」、「ビジネスが停滞し、レイオフも広まっている中、企業は現従業員の維持に努力しているところであり、昇給予測についてはまだ一抹の不安は持っている企業も多いと懸念している」とコメント。
処方箋薬のコスト・シェアリング傾向
Buck Consultantsが行なったベネフィットに関する調査、「Prescription Drug Benefit Survey」によると、企業の医療保険のコストが上昇する一方であり、従業員に対し処方箋薬の利用方法を変えることにより、全体のコストを削減する傾向が米国企業でさらに増加していることが明らかになった。
コスト・シェアリングは消費者志向のアプローチで、市販薬と処方箋、ジェネリックとブランド、宣伝の行き届いた新薬と値段が手ごろな同様の効き目のある薬など、ほぼ同様の効果があるにもかかわらず価格の格差があるため、ベンフイットを提供する企業が従業員に、処方箋薬の入手の際に価格を考慮するよう奨励するもの。
学歴調査の必要性
残念ながら全ての応募者の履歴書の職務経歴、学歴を含め正しいとは限らず、装飾や虚偽の記述があることは否めないのが現実である。
最近のニュースでも家電小売業のCEO、ケーブルテレビのパーソナリティなどの例を取り上げ、学歴、資格証明書などの虚偽申請は雇用主にとって深刻なことであると報道している。
学歴の虚偽に加え、応募者によっては学位の証明書を違法な方法で入手している者もいる。これはカレッジや大学が費用をとって学位の証明書を交付する違法行為であるにもかかわらず、成績証明書や推薦状にいたるまで広範囲に行なわれているケースもある。
ヨット会社の妊婦訴訟
ヨット会社Sasco Electricに勤務する従業員は妊娠のため、通常業務が困難となったため会社に代替の職務を願い出たが、会社側は彼女の健康状態を一度も確認せず、また適宜の便宜を計ることもなくレイオフした。
彼女はCalifornia Fair Employment and Housing Commission - CFEH(公正雇用委員会)に、未払い給与、損害賠償の苦情を申し出た結果、CFEHは総額11万ドルを越える金額を同社に支払うよう裁定した。
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