人事考課に関する相談課
臨時に上級職を任せた社員の「昇進させろ」という要求には?
社内の都合で一時的に、上級レベルの仕事を任せた社員から「そのポストに昇進させろ」という要求を報告する次のような書面が届いた。どう対処すれば良いのか?
「事務職4に属するシニアセクレタリーのCさんは臨時的に事務職5のエグゼクティブセクレタリーの仕事の一部を任されました。その担当者がバケーションを取り、そのポジションが一時的に欠員となったためです。私はCさんに将来的には高いポジションに任命されるかも知れないことを説明しましたが、彼女は納得しません。彼女はこの不満を人事部に持って行くと脅し、エグゼクティブセクレタリーの仕事の一部を行っているのだから、それなりの報酬があっていいはずだと言い張って聞きません。しかし、与えられた仕事はどれも彼女に取ってそう難しいものではなく、自分の不公平な処遇に不満を訴えることを除けば、実際彼女は仕事を良くこなしています。そこでCさんをエグゼクティブセクレタリーに昇進させ、現職者がバケーションや病楊休暇をとった時に彼女にその仕事をやってもらうようにしたらどうかと考えた次第です。そうすればCさんも自分の給与について不満も言わないでしょうし、当部署の仕事も混乱なくスムーズに運ぶことと思われます。ご意見をお待ちしております」。
ある従業員が休暇をとっている間に他の従業員にその仕事をしてもらうのは会社ではよくあることだ。ただし、ここで問題なのはこれら臨時の仕事を会社としてどう定義づけるかである。
この場合でもCに頼む際に『上の仕事をすることは良いトレーニングになる、これは昇進するための良い経験である』と説明し、彼女が納得した上で仕事をしてもらえばこのような結果にはならなかっただろう。しかし、今更そんなことも言えない。
ここではCを昇進させるか否かという問題になるが、その部署に正規の欠員がないために考慮の余地なしというのが実情だろう。
Cの不満をなだめるために新しくポジションを設けることは、さらに深刻な問題を招くだけだ。Cには今の部署で上のポジションの欠員ができるまで待つか、それとも他の部署での昇進に応募するように説明するしかない。
Cに限らず、臨時的にでも上のポジションの仕事を任された社員が、そのことを理由に昇給を要求してくることは十分に考えられる。そのような時のために会社でポリシーを持つか、もしくは外部からの派遣社員などを雇うなど、一貫した対策を採ることが重要である。
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